株を少額で始めるときの注意点とコツ

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投資の本質は、リスクを取ってリターンを得ることです。でもやみくもにリスクを取っても満足なリターン(利益)は得られず、むしろ投資資金は減る一方、ってこともあり得ます。要は、リスクをどうコントロールするか、を学ぶことが負けない株を始めるためにはとても大切なのです。

 

株取引の少額とは?

1万円とか10万円などの単位で取引することです。少額リスクは、全資産に対する投資資金が少なければ、大きな問題とはなりませんよね。たとえば300万円の預金があって、年収も正社員で安定して400万円ある、という場合、株に10万円投資して、もし株価が半額になっても、高々5万円の損失、つまり、5万円÷300万円=1.7%の損失に過ぎません。

 

毎月お給料ももらえるので、「5万円は株式投資の授業料」と割り切れるはずです。1万円とか10万円とかの少額で株を始めることは、リスクをどうコントロールするのかを勉強するためにとても良い方法です。

 

まず少額取引に適したネット証券会社に口座を開き、1万円など少額で株を買って株取引の基本を勉強してみる。そして株の売買や仕組みに慣れたら徐々に投資金額を増額し、10万円、100万円など、より大きなポートフォリオを組むことをおすすめしたいと思います。

 

 

少額で株を始めるメリット

ちまたには株のバーチャル取引きができるサイトやアプリがありますよね。実際の株価で「取引の仕方」や「儲かった、損した」を試せます。では、本当に株取引をそのようなバーチャル体験で習得できるのでしょうか?答えはNOです。

 

バーチャル株取引で株を学べない理由は簡単です。それは、株取引では心理面のコントロールが非常に大切だからです。人間は現金なもので、1銭もお金がかかっていない疑似取引では、株価の上下で心理的にどのようなバイアスがかかって、そのバイアスによって失敗しやすいかを体験できないのです。

 

しかもそのお金の出所も自分の心理面にとても大きな影響を与えることが行動ファイナンス理論では示されています。それが汗水流して長年の間働いて貯蓄したお金か、宝くじで一瞬の間に得たお金か、あるいは相続で大好きだったおばあちゃんから頂いたお金か、などで人の投資心理は変わるのです。

 

生の現金を自分で売買しないと、それが学べません。疑似取引ではなく、少額での株取引を始めにおすすめする理由がそれです。少額で株を始める最大のメリットとは、「リスクが限定的なので、安全に株を始められること」です。

 

・少額で株取引を始めるメリット → 安い授業料で株取引を学べること
・株は心理戦。バーチャルな疑似体験ではそれを学べない

 

 

少額投資のデメリットとは?

買う銘柄が制限され、低位株しか買えない

低位株とは、1株の値段が低い株のことです。株取引では、100円の株を単純に「安い」、1000円の株を「高い」とは言いません。なぜなら株価は企業価値を発行済み株式数で割った1株当たりの値段のことなので、100円の株価と1000円の株価を単純比較できないからです。なので、1株当たりの値段が高い株を「値嵩(ねがさ)株」、低い株を「低位株」と呼びます。

 

投資資金が1万円とか10万円など限られていると、1株50万円とか100万円の株を買うことができず、買う株が低位株に限られてしまいます。例えば投資資金が1万円の場合は、1万円の株を1株しか買えませんよね(手数料は無視して)。

 

低位株の大きな問題点は、財務内容に問題のある倒産しそうな会社がとても安く売られて低位株となっているケースがあることです。すべての低位株が倒産寸前ではありませんが、低位株だけのポートフォリオでは、倒産リスクが高くなる可能性があります。

 

ポートフォリオを組みにくい

ポートフォリオとは、数多くの株を買って、リスク分散を図る現代ポートフォリオ理論の中核となる概念です。つまり、投資資金全体(ポートフォリオ)の値動きは個別の株よりもマイルドになり、リスク(価格変動)は少なくなる、というわけです。

 

投資資金が10万円など限られていると、買える株が限られるため、ポートフォリオを組むのが難しく、リスクが高くなることがあります。たとえば100万円の資金があれば、多くの銘柄を買えますが、10万円では、2銘柄しか買えず、投資資金の値動きが大きくなりがちです。

 

3)証券会社によっては「単元未満株」と言って、1投資単位が単元株数に満たなくても株式投資が可能な仕組みがあります。しかし正式の制度ではないため、正式の株主とは認められず、株主総会に出れないとか株主優待を受けられないなどの制限があります。

 

以下がその代表的なデメリットになります。

  • 株主総会での議決権がない
  • 株主優待がない
  • 取引時間に制限
  • 指値注文ができない
  • 売買手数料が割高になる場合がある
  • NISAでの扱いに制限があるかもしれない

少額での投資は、この単元未満株の制度を積極的に使う必要もあるため、このデメリットには注意したいです。

 

投資家心理は投資金額の大小で異なる

そもそも「株式投資の心理戦を勉強するために実際少額で株を始めてみよう」、と言っておきながら心理状態が金額の多寡で異なる、ってどういうことよ?と思うかもしれません。しかし、実際に投資家のリスク許容度は人によって様々で、リスク回避度も儲かっているか、損しているかで変化することも知られています。

 

すべての心理を少額取引で学ぶのは難しいのですが、それでもバーチャル取引きで学べない心理戦を1万円とか10万円の少額取引で勉強できるのはリスクを下げる上で大きなポイントです。

 

そもそも儲からない(笑)

1万円で株を始めて、それが10%上昇しても、高々1000円の儲けです。少額の取引では大して儲かりません。しかし逆に言えば、大損もしません。そこがポイントなんです。お小遣いプラスアルファ程度の少額で株の売買の練習を積んで、慣れたら投資金額を増やしていく戦略が王道で、おすすめの戦略です。

 

 

少額投資に適した証券会社とは

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少額での株取引でおすすめの証券会社はあるのでしょうか? それは、「単元未満株の取引ができる証券会社がおすすめ」となります。

 

株取引では「単元株数」と言って、売買できる取引単位の株数が銘柄によって決まっています。たとえばトヨタ自動車の単元株数は100株で、現在の株価は約6000円なので、6000x100=60万円が最低の売買単位です。また日立製作所のそれは1000株なので、現在の株価約600円x1000株=60万円が同様に最低の売買単位です。

 

現在取引所は、最低の売買単位を数10万円にするように単元株数を決めています。なので、実際には100万円くらいないと自由に株の購入ができません。

 

これを回避する仕組みが証券会社によってはあります。それが単元未満株を売買できるもので、証券会社によってさまざまな愛称で呼ばれています。以下のネット証券が単元未満株を売買でるので、少額取引で特におすすめです。

 

少額で株を始めるときの注意点とコツ まとめ

  • 少額で株取引を始めるメリットとは、安い授業料で株式投資を学べること
  • 株は心理戦。バーチャルな疑似体験ではそれを学べない
  • 少額で株を始めれば、リスクが限定的なので安全に株を始められる
  • 少額の株取引は、単元未満株の取引ができるネット証券に口座を開こう